長戸大幸プロデューサー率いる音楽制作会社・ビーイング

バブル経済が崩壊した後も、日本ではCDが売れ続けた時期が10年位続いた。その音楽には誰もが聴いて良いなと思える共通の概念があった。今世紀に入って、宇多田ヒカルが伸び悩んだ頃から、世の中の音楽ジャンルはどんどん細分化されて、その後音楽ファンは狭く深く聴くか、アイドル的に売れている物を聴くか、というスタイルになっていった。今聴き手は、再びアイドル枠ではない「共通の概念」を探し始めているように感じる。音楽は再び活気づくのだろうか?多くの人に有料で行き渡っていた頃の音楽に焦点をあてて考察し、今後どんな音楽が出て来るのかを占ってみたい。

音楽市場が活気のあった時代に、どこよりも良い音楽を作って届けていた集団、それが長戸大幸プロデューサー率いる音楽制作会社・ビーイングである。ビーイングは当時、彗星の如く音楽業界に現れたように見えたかもしれないが、表面的になぞるだけでは、これからの音楽シーンの行方を見極めることは難しいと思う。

長戸氏の方針は、「存在し続ける」事だ。具体的にはどういう事なのか、以下に記してみると・・・

1)バンド・メンバーの選出はアマチュア時代に一緒にやっていた人とは限らない

2)オリジナル曲をやる前に、歌も楽器も徹底的にカバー曲の練習

3)オリジナルは良い曲・詞を最優先。必ずしもバンド・メンバーの曲ではない。

4)アーティストは本当の意味で賢い

これらを連載もののように書いてみたいと思う。(続く)